エアから電気への置き替え
前の投稿「エア源が要らないソレノイド駆動の小形チャックを開発する」で、圧縮エアを動力源とするアクチュエータから電気を動力源とするソレノイドのアクチュエータへの置き替えについて述べましたが、開発の順番としてはチャックよりも直動のシリンダの方が先であるべきのように思いましたので、いずれも難しいとは思いますが、一旦チャックの方は保留にして、こちらの検討を進めることにしました。
ソレノイドの弱点
エアアクチュエータと比べてのソレノイドの弱点は色々とあると思いますが、主に以下の点ではないでしょうか。
- 推力が小さい。
- 動作速度が早過ぎる。
- 励磁を継続すると温度が上昇する。
推力については諦め
推力の問題は根本的な問題で解決が困難ですので、今回の開発品の守備範囲として「推力が小さくても機能する」というようなニッチな用途のみを対象とします。
動作速度はダンパで対処
動作速度が早過ぎる問題については、ダンパを組み込んで対処したいと考えていますが、設計・試作してみないと効果はわからないですね・・・。
ストロークが長くなると速度を調整する必要性が高くなってくると思いますので、短いストロークにしか対処は難しいように思います。
連続励磁については検討
ソレノイドには自己保持タイプの物も存在しますが、これは位置を保持するだけで推力を保持するわけではありませんので、力を掛け続けるためには、通電を続けるか、作用方向にバネを使用して解除方向にソレノイドを駆動するようにするしかないように思います。
通電を続けるのは問題がありますので、バネを使用する方法かその他の方法を検討する必要があります。
ここは十分な検討が必要と思いますし、ソレノイドについての勉強の必要性も感じておりますので、また方向性が出ましたらレポートいたします。少々お待ちください。
つづく・・・