世の中ではだいぶ以前から耳付きの無垢材で製作した壁掛け時計が売られておりますが、よく見かけますよね。
例えば下の写真のような物ですが、シンプルでいいですね。
こんな経緯で作りました
8年ほど前に私が家を新築した際にも購入を検討したのですが、何店舗かに見に行ったものの、どうもカワイイ感じの物が多く、好みの物を見つけられませんでした。
そこで、自作できないか調べましたところ、ムーブメントという物が市販されており、それを木に埋め込めば時計になるということを知ったのです。
割と簡単そうでしたので、自分でも頑張ればなんとかできるのではないかと思いまして、自作することに決めました。
完成品
下の写真が今回製作した時計です。
耳付きのひのき材に市販のムーブメントを埋め込みました。
よく売られている木製時計は縦長が多いのですが、同じ感じではつまらないので、今回は横長で作ってみました。
作ってみて、市販の時計が縦長な理由が少し分かった気がします。横長はちょっとおかしいですよね・・・。横の余白が長過ぎるからでしょうか・・・。
資材購入
ひのき材はジャンボエンチョーさん(静岡のホームセンター)の駒越店で購入しました。購入した板は完成品よりも長かったので、最適な部分を残して両端を切り落としました。
ムーブメントは下の写真の物です。
これは電波時計で調整不要ですから楽でいいですね。裏側に単3電池を1本入れられるようになっています。
このムーブメントには針が付いていませんので、下の写真の針セットも併せて購入しました。金色の針もありましたので、お好みで選ばれるとよいと思います。
文字盤の数字横の黒丸はエンチョーさんで黒い鋲を購入しました。
製 作
手間はそこそこ掛かりますが、難しくはないと思います。私は以下の手順で製作しました。
- 板を必要な部分を残してカットする。
- 板の表面をやすり掛けする。※コーティングはしていません
- ムーブメントの軸が通る穴を板の中心付近に明ける。
- ムーブメント本体を埋め込むための穴(ポケット)を板の裏側に掘り込む。※適切な深さに加工することが重要
- ムーブメントをねじで固定する。
- 針を仮取付けする。
- 鋲を打ち込む。
- 針を外して数字をペイントする。
- 再び針を取り付ける。
- 壁への取付け穴を明ける。
- 壁に取り付ける。
とにかくムーブメントを埋め込むためのポケット加工が大変でした。トリマーなどの穴を彫るための電動工具を持っていないものですから、ノミと彫刻刀のみで少しずつ彫りました。
下の写真がポケット加工後にムーブメントを埋め込んだ状態ですが、ムーブメントの下に傾き防止用の紙も挟んであったりしまして、ちょっと雑な仕事でしたね。しかし、裏側は見えませんので、問題ないでしょう。
文字が汚いと台無しになってしまいますので、今回はパソコンで適当なフォントをプリントして、カッターで型抜きしたものを使って描きました。
今回製作した時計はとても重たいため、壁にしっかり取り付けませんと危険ですので、六角ボルト2本で壁に固定しました。
電池の交換時に着脱しなければなりませんので、壁にはナットインサートを埋め込みまして、何度も着脱できるようにしてあります。
製作から8年が経過しておりますが、元気に時を刻んくれています。
ひのきの色もイイ感じになってきたのではないでしょうか。
ご覧くださいましてありがとうございました。