商品開発したい

よろしくお願いいたします

これが商品開発に関する最初の投稿です。このカテゴリは商品開発にかかわる有益な情報を発信するわけではなく、逆にご相談に乗っていただきたいという厚かましい内容になりますので、もしよろしければお付き合いください。

機械設計のみを長くやってはいけない

現在 私は機械設計を生業としておりますが、ゆくゆくは製品を作ってお客様へ納める業態へ移行したいと考えております。

機械設計と言いましても、自動車部品のモデリングを行い高度なCADスキルが必要とされる職種や、私のように広く産業機械全般の可動部のある装置を設計する職種もあり、私は後者の類になります。

産業機械の設計の場合に強く言えることなのですが、「良い設計をするためには組立・調整を自分で行う」ということが必須だと思います。つまり、機械設計の仕事のみ行っていると良質な設計をする能力が伸びないということなのです。

ここで言う良い設計とは装置の主機能に関わる部分ではなく、装置の使い勝手・メンテナンス性・組立性などの細かい部分が対象となります。

設計に不具合があった場合に自分で対処しなければ、失敗のインパクトが分かりませんので経験として記憶に残りにくく次にフィードバックされにくくなります。苦労してこそ身に付くのです。

また、機械設計のみ行っていますと、物を実際に触る機会が非常に少なくなります。機械設計では部品の剛性や掛かる力を想定して部品の材質や寸法などを決めますが、計算や解析しやすい部品もあれば行いにくい部品もありますし、全ての部品に時間を掛けて解析すると時間が掛かり過ぎてしまいます。

そこで必要となるのが感覚・イメージ(想像)力です。計算しなくてもおおよその値が得られるような感覚は実際に物を見て触らなければ得られないのです。

具体的に言いますと、薄板に力を加えた際のたわみ・ゴムの硬さ・構造物の揺れ具合などになります。これらの感覚値が計算値や解析値に近ければ感覚が頼りになります。しかし、実際には感覚値に安全率を大きく取り過ぎて過剰な構造物にするような設計者が多いことは確かです。

以上の理由から、「機械設計のみを長くやってはいけない」「物作りをしなければいけない」と考えているのです。

物作りをする

機械設計の仕事は、仕事量をある程度確保できればリスクの小さい商売と言えますが、得られる利益は多くな望めません。よほど独創的・革新的な構造物を設計すれば別ですが、やはりリスクを取って物作りをしなければハイリターンを得ることは難しいのです。

もちろん、単に装置を作ればよいというわけではなく、他社と機能を差別化した上でサービスを充実させていかなければならないでしょう。

自社商品を開発する

お客様からの仕様を受けて装置を設計・製作する仕事もある程度はクリエイティブな要素を盛り込むことは可能ですが、あくまでも仕様の範囲内ですので、できることは限られてしまいます。私の場合は、多少余計なお世話かもしれませんが仕様外の解法を提案することもあります。

やはり制約の無い中で自分の売りたい物を作るのが次のステップと考えております。さらにリスクは高くなりますが、リターンは飛躍的に期待できるでしょう。

今後はこの方針で進んでまいります。

 

ご覧くださいましてありがとうございました。

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