我が家の納戸に棚をDIYで作りましたので詳細を記事にいたします。お役にたてましたら幸いです。
納戸に棚がない
我が家は2012年の4月に完成したのですが、2014年8月までは2年間以上も納戸に棚が無い状態で生活しておりました。
建築当初から棚は自分で作るつもりでいたのですが、なかなか時間が取れないことと、棚も1つではないので、少々腰が引けていた部分があったのです。
とは言え、生活していれば荷物が増えますので、物を効率的に収納しなければ物が納戸からあふれ出てしまいます。
こんな棚を作りました
ということで下の写真の棚を作りましたので、以下で棚の詳細についてご説明いたします。
そろそろ作らなければ
仕方がないので何とか頑張って棚を作ることしましたが、まずは
- 棚のレイアウトをどうするか
- 棚の構造をどうするか
について検討しなければなりません。
棚のレイアウト
レイアウトで留意しなければならないことは、主に
- 収納効率を高くできること
- 使い勝手が良いこと
ではないかと思います。
ここで納戸の寸法ですが、幅が1640mm、奥行が3515mm、高さが2439mmです。下図が納戸のモデルの2D画です。
右側が出入口ですが、棚の奥行x高さは間口より小さくしなければいけません。
片側のみの棚にしますと棚の奥行は深くできますが、奥の物の出し入れがしにくそうですので、入って左右に棚がある方が使い勝手が良さそうです。
なお且つ奥にも収納ができれば、かなり収納効率が高くなりますし、棚の高さも十分に天井近くまで使えるようにしたいですね。
棚の構造
当時はジャンボエンチョー さん (ホームセンター)にひのきのツーバイ材がわりと安く売られていましたので、棚のフレーム構造は2×4材を使用すると最初から考えていました。
問題は棚で、棚に1枚板を使用すると結構なコスト高となります。
しかも、板厚が薄いと剛性が低くなりますし、厚くするとコスト高となってしまいます。
そこで、誰も見る所ではないので見た目に目をつぶり、棚板を1×4材で製作することにしたのです。
棚に1×4材を使用することで、普通の棚板より厚くなりますので棚の幅(梁の長さ)を大きく取ることができるため、長い物を載せたり使い勝手が良くなることが期待できそうです。
単純な両端支持梁ですね。断面係数は板厚の2乗に比例しますので、板厚が大きくなれば L は割と大きくできます。
棚の設計
機械設計屋ですので、今回も3D-CADのソリッドワークスを使用して設計しました。
モデルを2D画で表示したものが下の画像です。下の画像は出入口を左手前から見ています。
右手側の棚は、1つでは長くなり過ぎるため2分割しています。
下の画像は出入口を右手前から見ています。
右手側の棚は、出入り口が右寄りのために奥行を小さくして出入りしやすいようにしています。
3D モデル
3Dモデルを確認されたい方は下の画像を動かしてご覧ください。
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設計の詳細
少し細かい部分の説明をいたします。
下図にありますように、棚板高さを可変とするために棚のレールを100mmピッチで取り付けています。
棚板は1×4材を用いており、同一段の材同士は連結しないで段を変える場合は1枚ずつ移動させます。
画にはありませんが、棚が前後にずれないようにレール前後端にはピンを立ててあります。
資材購入
フレームの部分のひのきの2×4材はジャンボエンチョーさんで購入したフシ付きの安価な物です。お店には申し訳ありませんが、極力真直ぐな物を選んで購入しました。
当時で2×4の2mで税込み548円でした。
完成品
下の写真が完成品です。
棚が全部で4つありますが、上部で連結してありますので、地震で倒れる心配は無いと思います。
作ってみて思ったこと
- 設計時点で分かっていましたが、奥の棚の左右は使いづらいですね。
- 1×4材の棚板に反りがあると物の出し入れで引っ掛かるので、購入時に十分に真直度を確認したいですね。
- 棚に物を置いてから6年近く一度も棚の高さを変えていないのが悲しい。
棚を4つ作るのはさすがに疲れましたが、一度作れば長い間使えますので、頑張って作って良かったと思います。
ご覧くださいましてありがとうございました。