リビングに気合の入った枠組み「うんてい」DIY

運動不足かな

あなたのお宅の近所には公園はありますか?

ウチの近所には公園が無いこともあって、子供が運動不足ではないかと感じています。

広い庭があれば

広い庭があれば下の写真のような 屋外用の 「うんてい」を設置することも可能ですが、なかなか普通のお宅では難しいのではないでしょうか。

子供は外で遊ぶのがよいとは思いますが、小さい子供の場合は一人で遊びに行かせるわけにもいきませんので、室内で運動できるといいですよね。

室内アスレチック

そこで、「うんてい」を主としたアスレチック的な物をリビングに設置しようと考えたのです。

うんていの他にもブランコや鉄棒ができれば楽しいですよね。

・・と言いましてもリビングが狭いので、極力は生活の邪魔にならないような物にしなければなりません。

構想と設計

いろいろな方のブログなどで手作りのうんていを調べましたが、我が家で使えるような物を見つけられませんでしたので、独自に検討しまして、下図のような構造を考えました。

遊具というよりは構造物になってしまいますが、「4本の柱を立てて2本の横梁を渡し、その上にうんていの梁を2本通す」という物です。

横梁は下を通る際に頭がぶつからないような高さにする必要がありますので、そこそこ高くなります。

梁が長い物で3700mm程度ありますので90mm角の米松を使用して、3m以下ですと杉材の90mm角を使用します。これは、ジャンボエンチョーさん(ホームセンター)には4mの杉材を置いていないためです。

柱と梁の接合は安全のために、直接コーススレッドでネジ締めすると共に、市販のブラケットでも固定します。

パイプも市販の金具で固定しますが、ネジで体重を受けたくはないので、梁の上に取り付けます。

パイプの取付けピッチは300mmとしましたが、少し大きかったかもしれません。小学校のうんていのピッチがこの程度との情報がどなたかのブログにあったのですが・・・。

資材購入

米松と杉材はジャンボエンチョーさんで購入しました。4mの長さも問題なくエンチョーさんの貸し出しトラックで運べます。下は2019年11月の価格です。

米松と杉で見た目はあまり違いませんが、価格は大違いですね・・・。杉材の90mm角で4mが有れば良かったのですが・・・。

パイプはネット通販で横山テクノさんから購入しました。

ステン 未研磨丸パイプ(TPA) SUS304材料 寸法切り売り 小口販売加工
外径 x 厚さ:27.2x2.0 長さ:700mm

高価でもサビが嫌でステンレスにしたかったので、1,510円/本 です。

ブラケット類は DIY FACTORY ONLINE SHOP 楽天市場店 さんから購入しました。

施 工

施工手順は下記の通りです。

  1. 角材を切断 ※丸ノコ使用
  2. 角材の角を面取り ※ディスクグラインダのやすり使用
  3. 角材の表面と切断面をやすり掛け ※紙やすり使用
  4. 柱を建屋の壁にネジ止め ※撤去時に補修が大変だな・・・
  5. 横梁を柱に仮止め
  6. うんてい梁を横梁に仮止め
  7. 「柱と横梁」「横梁とうんてい梁」をブラケットで固定 ※コーススレッド使用
  8. パイプを清掃 ※念のため
  9. うんてい梁のパイプ取付け位置にマーキング
  10. パイプにビニールテープを巻く ※金具が少し大きいため
  11. パイプを金具でうんてい梁に取付け ※コーススレッド使用

下の写真は柱と横梁をブラケットで固定した状態です。

下の写真はパイプを金具で固定した状態です。金具の穴が大きいため平ワッシャを入れています。また、パイプがズレないようにパイプ両端にネジを立てています。

ネットを追加

上の写真に少し写っていますが、うんてい梁にネットを取り付けてみました。

パイプが高い位置にあるので、そこまで登る手段としてネットを考えたのです。

下の写真の物を購入しましたが、Amazonで送料込みで 9,000円程度します。本来の使い方が防護ネットで、 2x4m寸法です。結構高いですよね。

これを片側のうんてい梁に垂らして、「そこから登ることが可能ではないか」と考えたのですが、全くの企画倒れでした。

ロープの径が6mmと細くて指が痛くなることと、重心の関係で登る際にネットが奥側に傾いてオーバーハングで登るようになり難しいみたいです。

径の太いネットも売られているのですが、価格が急に上がるので、とても手が出ません。

このままでは終われませんので、対策を検討中です。またレポートします。

ブランコを追加

うんてい梁の片側の端に Amazonで購入したブランコを取り付けました。

これはわりと稼動率が高いです。

使わない時は梁の上に乗せておけばいいですし、少し梁に巻けば捕まってぶら下がることもできます。

<2020年4月28日 追記>

このブランコは使用して4か月程で吊り輪部分のロープが切れそうになってしまいました。現在はAmazonで「在庫切れ」になっていますので、販売中止になるかもしれませんね。

代替品を請求するのも手間が掛かりますので、切れたロープを縛ってブランコとしてそのまま使用して、吊り輪はベルトを使用して、ぶら下がり遊びができるようにしました。

ベルトはAmazonで購入した下の写真の物です。

上のベルトで吊り輪をぶら下げたのが下の写真です。これを2つぶら下げています。

現 況

設置から数か月経ちますが、ブランコは使われているものの、うんていは室内用の物干し竿と化しています。

何とかしなくては・・・

 

ご覧くださいましてありがとうございました。

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コメント

  1. てぃむ より:

    失礼します。部屋全体に骨組みを出し、極力柱が邪魔にならないようにというアイディア、とても興味深いです。
    こちらを参考に屋内雲梯及び登りロープ、吊り輪(またはブランコ)を使用する遊具のDIYを計画しています。

    質問なのですが、雲梯梁の長さが3500mmある場合、歪みはどの程度出てしまうのでしょうか?実際に使用されてみて、歪みや横揺れがどの程度か気になります。
    米松三寸角のヤング率や安全率が分からず、計画がストップしています…

    ・柱と横梁は75mm角材予定。横張は最長2500mmあります。雲梯梁は中央ではなく、横梁端から750mm程度に設置予定。
    ・柱は壁に当て、極力壁へのビスを減らしたいです。
    ・登りロープ、ブランコは雲梯梁の端よりに設置予定です。

    子供も大人も遊べられたらと思います。よろしければご教示いただければと思います。

    • wpmaster より:

      てぃむ様こんにちは、山梨と申します。
      コメントを下さいましてありがとうございます。

      木材の強度につきまして、
      私の場合はホームセンターで角材に実際に体重を掛けてみて
      たわみの具合を確認した程度で、
      特に計算もせずに作ってしまいました。

      本稿の構造では雲梯本体の梯子状の部分よりも
      それを受けている横針の方が明らかに弱いので、
      あらためて計算してみました。

      両端支持の梁長さ3500[mm]で
      簡単のために梯子も含めて中心に荷重980[N]が掛かるとしますと、
      曲げモーメントM=1,750×980/2=857,500[N・mm]で、
      断面係数Z=90x90x90/6=121,500[mm2]
      ですので、
      曲げ応力σ=M/Z=857,500/121,500=7.1[N/mm2]
      になると思います。
      単純計算ですが、間違っていましたら申し訳ございません。

      米松の強度ですが、
      宮崎県木材利用技術センター様の資料
      http://www.pref.miyazaki.lg.jp/contents/org/kankyo/mokuzai/wurc/mametisiki/tuyoiyosai.pdf
      によりますと、
      5%下限値で22.8[N/mm2]とありますので、
      安全率が3以上で何とか大丈夫ではないでしょうか。

      ただ、安価な木材の場合は節も多くなりますので、
      強度は落ちるのかもしれませんね・・・。

      少しは参考になりましたでしょうか・・・。
      製作頑張ってくださいね!