表札作りのすすめ
今の時代はおしゃれな表札を安価でしかもお店に行かなくてもネットで簡単に手に入れることができますよね。
しかし、最近の表札はカッコイイものの、無機質で温かみが無いような物が多いように思います。
確かにステンレスや樹脂で作られた物は耐久性が高く劣化も少ないのですが、味気ないとは思いませんか?
今回は木で作りましたが、木は温かみを感じられますし、表札は自宅に入る際にいつも見える物ですので、多少は出来が悪くても毎日楽しめますよ。
とは言え私の家の方はコンクリート製なので全く温かみは無いのですが・・・。
作った表札
下の写真が今回作った表札です。
作ったのは8年前になりますので、この写真は1度補修した後の状態になります。
私の名字はなぜか静岡で多い山梨です。
製作の経緯
我が家は今から8年前に新築したのですが、私は物作りが好きなので、作れそうな物は自分で作りたいと考えていました。
建物が建ちまして、まずは郵便物がちゃんと届くように表札が必要ですよね。
製作の工程
早速物作りですが、今回は以下の手順で製作しました。
- 材料選び
- 外形の整形
- 文字のデザイン
- 文字の彫り込み
- 文字塗り
- 保護塗装
- 設置
物が小さいのでわりと手間は掛かりません。
材料選び
私は木が好きですし、何といっても加工しやすいので、今回は木を材料として作りました。
樹種は何でも良かったのですが、ネットで検索してみますと、昔から神聖で丈夫な一位(いちい)の木が表札に用いられていたそうで、適当な寸法・形状の物が見つかれば一位の木にしようかと考えました。
いくつかのホームセンターに行きましたが、丁度よい寸法・形状の木があまり見付けられず、結局はジャンボエンチョーさんの清水駒越店でそこそこ手ごろな一位の木を見付けました。確か1000円以下だったと思います。
木目の細かい板よりも両端が少し白みを帯びて少し目も粗いので、面白みがあるように思います。
私の性格なのですが、手作りする場合は、普通にありふれた物を作るよりも、どうしても他と違う物を作りたくなってしまいます。
外形の整形
購入した木は写真の物より長かったので、表札に使用する部分を決めて、不要な部分をノコギリで切断しました。
表面と断面が少し荒れていますので、紙やすりで滑らかに仕上げます。
文字デザイン
書道の心得でもあれば良いのですが、あまり無いものですから、大きな声では言えませんが文字はネット上からこっそりいただきました。
- いただいた文字画像を拡大印刷
- 文字の部分をカッターで型抜き
- 型抜き線に沿って文字の輪郭を木に写します。
といった手順で表札の木に文字の輪郭を描きました。
板の上下中心に文字を配置するのも普通すぎて面白くないので、少し文字を下寄りに配置してみましたが、おかしいでしょうか・・・。
文字の彫り込み
輪郭の中を彫刻刀で掘り込みます。
輪郭付近は浅く、中ほどは深くなるように掘るのが良いのではないでしょうか。
ここは丁寧に作業しませんと、木目に沿ってササクレやすいので、慎重にやりましょう。
文字塗り
文字塗りで重要なのは、「にじまないように描く」ということではないでしょうか。
ネットで調べてみますと、塗料が染み込む毛細管現象が起こらないようにすれば良いので、砥の粉・ニス・糊などを塗ってから描くようにするのが良いらしいです。
今回はどのように対策したかと言いますと、残念ながら覚えていません。単に濃い塗料で描いただけかもしれません。
描く際は百均で購入した細めの筆を使用しました。
丁寧にやるのでしたら、あらかじめマスキングすることをおすすめしますが、結構手間が掛かりますので、この程度の量でしたら慎重に塗れば良いのかなと思います。
保護塗装
我が家の玄関は北向きで直射日光は当たりませんので比較的劣化しにくいとは思いますが、風雨が当たりますので何らかの保護が必要です。
ニスを3回ほど重ね塗りしました。
※ 8年程度の経過でニスは落ちて木の表面も小さなヒビが入ってきましたので、先日やすり掛け後に塗り直しました。
壁に設置
玄関横の壁に設置しました。
壁がコンクリートですので、コンクリート用の接着剤という物を近所のケイヨーデイツーさんで買って来て取り付けました。
接着剤では心配だったのですが、なかなか強力に付いていまして、落下の心配は無さそうです。
できあがり
下が出来上がった表札を少し斜めから見た写真です。
プロが作った物は文字の輪郭がクッキリしていますが、彫りが下手なので輪郭がボンヤリした感じですね。
また数年後に劣化しましたら補修しなければなりませんが、ウリンなどで作り直そうかな、とも考えていますので、その際はまたレポートします。
ご覧くださいましてありがとうございました。