フェンスの検討
フェンスを作るにあたりまして、まずは仕様を決めなければなりませんので、塀も含めまして以下の手順で検討しました。
- フェンス全体の高さを決める
- 下のコンクリート塀の部分の高さを決める
- 横張りか縦張りか決める
- 柱のピッチを決める
- 柱の太さを決める
- フェンスの板の幅と厚さと板間の隙間を決める
- 笠木(上に乗る板)の板厚と幅を決める
フェンス全体の高さ
フェンスの高さを決めるのはなかなか難しいのですが、
- 高過ぎると要塞みたいになって排他的な印象を与えてしまう
- 低すぎると防犯上問題となりやすい
というような気がします。
感じ方は人それぞれですので、自分の感覚で決めるしかないのですが、私の場合は普通に立って目が隠れない程度が良いのではないかと思います。
お隣さんと挨拶ができるようにしたいですよね。
下図のような感じです。
地面からフェンスの天端(「てんば」と読みます)まで1560mmの高さにしました。
塀の高さ
塀の高さにつきましては、塀を作って下さる業者さんと相談しまして、型枠に使用するコンパネの寸法の関係で900mmとしました。
ですから、フェンス自体の高さは660mmとなります。
柱のピッチ
柱と柱の間隔ですが、これは強度を確保した上でフェンス板材料を切らずに使える寸法にしました。
今回は2100mmの長さの板にしました。
柱の太さ
フェンスの強度を確保するためには、ある程度の柱の太さが必要ですが、一方で塀の厚みが120mmですので、柱を埋め込むためにはあまり太くはできません。
ということで、市販の角材を調べまして55mm角にしました。
塀の業者さんにはφ75mmで深さ200mmの穴をあらかじめ塀の上面に明けておいていただきました。
55×√2 ですと77mm程度になってしまい柱が入らないのですが、柱の面を取ればいいかな・・・と安易に考えていました。
フェンスの板の幅と厚さと板間の隙間
板の幅でフェンスの印象が変わりますので幅と隙間は重要だと思いますが、実際に比べてみないとなかなか分かりませんので、適当に幅133mmで厚さ10mmの板にしました。
板の方向はなんとなく横張りにしました。
板厚は厚くすればコストアップになりますし、薄くしますと弱く波打つようになりそうです。
板と板の隙間は、これも適当に30mmとしました。
フェンスの設計
仕様が決まりましたら詳細の設計に入りますが、機械設計が本業ですので、フェンスもCADで設計しました。
フェンスの場合は図面を作成しなくても部材の寸法さえ分かれば製作できそうでしたので、図面は作らずにモデルのみを作成しました。
2D 画像
画像が小さくて分かりにくいと思いますが、下図が塀を含めましたフェンスの全体図です。
右側の角にフェンスがありませんが、物置の設置予定箇所ですので、コスト削減のために施工範囲から除外しました。
左手前が道路なのですが、狭い道路ですので車での出入り時視認性を考慮してフェンスの端をテーパ状にしました。
フェンスの施工長さは36mほどになりますので、DIYとしましてはなかなかの大作ではないかと思います。
3D モデル
3Dモデルを確認されたい方は下の画像を動かしてご覧ください。
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構造詳細
フェンスを我が家側から見た詳細が下画になります。
画ではフェンス板の継ぎ位置が全段同じになっていますが、モデルを作る手間を省いただけで、実際には千鳥配置にしております。
上部には木口の保護と美観向上のために笠木と呼ばれる板を張っています。板の寸法は幅105mmで厚さは7mmです。
下の画はフェンスをお隣さん側から見たものです。
テーパの部分は角材の補強を入れるなどして手間を掛けています。
長くなりまして申し訳ありませんが、次の記事でやっと施工に入ります。
ご覧くださいましてありがとうございました。
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